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会長あいさつ

2020.06.27 全国

 6月27日に2020年度(令和2年度)、定時総会が開催され新体制がスタ-トいたしました。Covid19(新型コロナウイルス)の影響で 総会は書面開催となり最小メンバ-で事務局にて進めました。

例年総会で行われる新旧役員の挨拶も行われず残念でなりません。この場をお借りして退任された役員の皆さまに、これまでの活動への感謝と敬意を心より表するものであります。

本年の定時総会が過去に例のない開催形態となったこともあり、本年度の方針と想いを未だリアルにお会いできない皆さまにお伝えする意味も含め、今回このメッセ-ジを発信いたします。

Covid19の影響により子どもたちを取り巻く環境が激変しています。学習の遅れ、遠隔授業、教育格差、9月入学問題など、私たちはこの未知のウィルスにより顕在化した新たな課題に取り組まなくてはなりません。それにはPTAのあるべき常識を変えていく必要があります。変化をチャンスととらえ、新しく前進することすなわち“新化するPTA“を本年度の方針としたいと考えます。

その中で①リモ-ト化への取組②アンケ-トシステムの運用強化③委員会活動の活性化④各大会開催規定見直しを行います。特にリモ-ト化への取組は新しい社会様式では当然のことで諸会議について早急に確立したいと考えます。また昨年度からスタ-トしたアンケ-トシステムを使い勝手も含めバージョンアップし、全国会員約4千校の意見・実情・要望を迅速に集約可能とし、文部科学省などへ強く発信したいと考えます。委員会についてもその既成の枠にとらわれず“今”そして”未来”の課題に取り組みたいと考えます。

これらの目標を遂行するには都道府県市高等学校PTA連合会の皆さま、特にその運営に携わる事務局の皆さまに多大なるご協力とご負担をおかけすることになります。このコロナ禍に加え教育界は明治維新以来の大改革期と言われるなか、PTAも新たな様式への転換期ととらえ、この時代(とき)を共有できるご縁に感謝し、共に知恵を出し合いご協力をお願いしたいと考えています。

さてこれから先、世界はどうなっていくのでしょうか。そのことについて様々に予測されていますが、社会は既に急速に変化しています。そうした変化への対応としてよく耳にし、私もよく口にしてきたことは、人間の強みを活かし、人間特有の能力を発揮する必要があるのではないかということです。文部科学省から出されたレポートには、その人間の強みについて「板挟みと向き合って調整することや、想定外の事態に対処すること、自らの行動を考え責任をもって対応すること」と綴られています。このたびのCovid19の感染の広がりは、まさに私たちの想定を超えるものであり、不明のことも含めていくつもの要因が複雑に絡み合う中、我が国を挙げて、あるいは世界中がその出口を模索しているところです。

いまだに何が正解かわかりませんが、この状況に立ち至った今、人間特有の能力をどう発揮していくかが、試されているように思われてなりません。同時に更にその根底にあるもとして、人としての在りようを見つめなおすことが大切なのではないかと思うようになっています。

何が正解かわからない、これからの子どもたちは正解のない答えのない時代を生きていきます。だからこそ教育を変える必要があるともいわれています。新学習指導要領では、求める学力の三要素を「①知識・技能 ②思考力・判断力・表現力 ③主体性・多様性・協働」としています。答えのない時代はもう未来の事ではありません。

私たち大人にも「正しく知ること、自分で考えて決めること、誰かを責めるのではなくまずは相手を思いやること、愛すること、感謝すること、助け合い前向きな姿を子どもたちに見せること」が求められています。私たちも今の厳しい環境で起きていることにしっかり目を向け、PTAが新しい形にいち早く変貌を遂げるために何をなすべきかを感じ取り議論して具体策につなげていきたいと考えています。皆さまのご協力とご理解をよろしくお願申し上げます。

令和2年6月27日

一般社団法人全国高等学校PTA連合会会長 泉 満