平成22年度 事 業 計 画
T 基本目標及び事業方針
平成18年12月22日に改訂された教育基本法が公布・施行され、それを踏まえて、平成20年7月1日、「教育振興基本計画」が閣議決定された。それには「社会全体で教育の向上に取り組む」ことを示し、身近な場所での子育て等の支援を謳っている。PTAの活動はまさしくこの子育て支援であると言える。さらに子育て支援の適正を図り充実を期するために、自らが調査研究したり、研修に努めたりすることが大切である。
社会環境(ネット社会・バーチャルな人間関係)の変化が大きく、子どもたちの成長・発達に力を注ぐのみならず、守り防ぐための情報収集、及びその周知をしなくてはならない。そのために全高P連は、4年間にわたり「子どもを取り巻く人間関係の回復と社会環境の充実」事業を進めてきた。昨年度は、人間関係・親子関係の問題に取り組み、子どもたちの置かれている心の現状及び背景にある要因を探究し、家庭や地域のできることに資するデータを得て、第一人者の講演やシンポジウム、報告書によって啓発を行った。それによって子どもたちのメンタルヘルスが危機的状況にあることが明らかになったので、今後は「子どものメンタルヘルス向上支援」について考察していく必要がある。
全国大会東京大会の特別第3分科会では、「キャリア教育とPTA」の中で、タイトル「未来を創るキャリア教育と子どもと地域を育むPTA」として、企業、大学、生徒、先生、保護者が一堂に会し、高校生の保護者の考え、企業の求める人材、生徒の希望、大学が求める向学心等について広く意見を交わしたいとしている。9地区大会においてもこのテーマで研修を行い、特に不況の今日、保護者としてしっかり研究していく。
例年編集・発行している薬物乱用防止パンフレット「お父さん、お母さん『うちの子に限って』は危険です!」は、極めて重要な資料である。日本宝くじ協会の助成を得て今年度も高等学校新入生の保護者に配布して、薬物乱用から子どもたちを守りたい。
専門委員会活動として、一つは賠償責任補償制度運営の適正化に取り組み、二つは、本会の一般社団法人移行に向けて検討するとともに、定款の改定等に着手する。
また、他団体とも相互理解・情報交換・意見交換に努めていくとともに、文部科学省、全国高等学校長協会等関係諸機関と連携して学校教育の支援、青少年の健全育成、自らの資質向上に一層活動していきたい。
以上のことを踏まえて、平成22年度の事業方針は以下の通りとする。
1 学校教育・家庭教育を振興させるための各組織・機関の充実発展
2 青少年の健全育成、安全、進路保障に関する調査研究、啓発活動
3 情報共有化に向けて広報活動の充実及び配布物の周知徹底
4 社会状況の変化に対応した本連合会の適正なあり方検討
5 日本PTA全国協議会、日本私立小学校中学校高等学校保護者連合会等との連携
U 事業内容
1.高等学校PTA活動の質的向上と情報共有化に資するための研究大会、講演会、研修会の開催
(1)全国大会(年1回)
学校教育・家庭教育の振興、青少年の健全育成、高等学校PTA活動の質的向上及び情報の共有化を図るため、第60回全国高等学校PTA連合会大会東京大会を、日本武道館を中心会場として、東京大学安田講堂、昭和女子大学人見記念講堂、早稲田大学大隈講堂、日比谷公会堂、九段会館、日本青年館において分科会を展開し、22年8月19日(木)〜21日(土)の3日間にわたって開催する。
・メインテーマ
「人間力を育てて作ろう 大きな輪」
・サブテーマ
「家庭・学校・地域・社会 心と心をつなげよう」
・ 大 会 趣 旨
子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中で、これからの子どもたちに求められるものは人間力である。人間力とは生きる力であり、変化に対応する柔軟性である。これらは豊かな精神性、健康、体力、知力などに裏打ちされるもので、自らを律し、協調し、また人を思いやり、感動する心、たくましく生きるための基礎となる健康や体力、自ら課題を見つけ、主体的に学ぶことで習得していく知識や技能、これらをバランスよく育むことが重要である。そのためには、家庭・学校・地域・社会が連携することが大切である。
東京大会では、子どもたちをめぐる様々な課題に対して、多くの人たちが連携し、知恵を絞って解決していく各地の事例や取り組みを紹介し、研究討議を行うことで人間力を育てるネットワークの大きな輪としたい。
第1分科会 学校教育とPTA: 学校からの発信と親の思いを繋ぐPTA活動
第2分科会 進路指導とPTA: 何のための進路支援?自立への第一歩
第3分科会 生徒指導とPTA: 今、求められる規範意識とは何か?
第4分科会 家庭教育とPTA: 大丈夫 保護者が変われば子どもが変わる
特別第1分科会 学校改革に対してのPTA全国意見交流
『多種多様なタイプの学校とPTAの取り組み・全国意見交流』
特別第2分科会 高校生自らの企画運営によるディスカッション
『今、子どもは何を考えているのか?親は何を思っているのか?』
特別第3分科会 キャリア教育とPTA
『未来を創るキャリア教育と子どもと地域を育むPTA』
この特別第3分科会は、全国の単位PTAにおいて研究され、各都道府県市PTA連合会で討議され、9地区大会で発表された内容が集約される研究会である。それらの内容・成果について、まとめる。
(2)地区大会(9地区)
各地区高等学校PTA活動を推進するために、各地区高等学校PTA会員が一堂に会して北海道から九州までの9地区で、6月から7月にかけて研究大会を開催する。
・北海道地区高等学校PTA連合会大会 6月11日(金)・12日(土) 苫小牧市
・東北地区高等学校PTA連合会大会 7月8日(木)・9日(金) 盛岡市
・関東地区高等学校PTA連合会大会 7月8日(木)・9日(金) 横浜市
・東京地区高等学校PTA連合会大会 7月10日(土) 千代田区
・北信越地区高等学校PTA連合会大会 7月9日(金)・10日(土) 福井市
・東海地区高等学校PTA連合会大会 6月18日(金) 名古屋市
・近畿地区高等学校PTA連合会大会 7月3日(土)・4日(日) 大阪市
・中国四国地区高等学校PTA連合会大会 7月9日(金) 鳥取市
・九州地区高等学校PTA連合会大会 6月17日(木)・18日(金) 佐賀市
2.各種委員会活動の充実
現在、本連合会においては、健全育成、研修、進路対策、調査広報の4常置委員会を設置して、活動の充実を図るとともに、会長・副会長・専務理事・常務理事及び常置委員会委員長で構成する総務委員会により組織の強化と相互の連携を図っている。
また、賠償責任補償制度運営のための専門委員会を設けて、賠償責任補償制度に関する内容の研究と運営の充実について検討を重ねている。
さらに、20年度より公益法人化準備検討委員会を設けて検討してきたが、今年度は「一般社団法人移行準備委員会」を設けて、本会のあり方や定款、経理等について検討していく。
(1)総務委員会
1 審議事項の決定
・ 理事会、総会等各種会議に提出する事項の審議
・ 委託事業・補助金事業の計画及び見直し
・ 全国大会宣言文等の協議と審議
・ 全国大会における内容及び運営等に関する協議
・ 全国表彰の審議
・ 地区大会との統一性をもたせるテーマの決定
・ 賛助会員の資格審議
・ 役員選任等に係る協議
・ 総会、理事会のあり方についての協議
・ その他、他の委員会に属さない事項
2 各種会議及び委員会活動の連携と効率化
・ 会議や委員会活動の効率化を図る
・ 各委員会間の連携を図る
・ 各都道府県市高P連との円滑な連携を図る
3 活動予定
・ 7月 9月 1月 5月 6月
・ その他、緊急を要したとき
(2)健全育成委員会
1 事業名称・事業内容
1)子どもたちのメンタルヘルス向上支援事業
ここ数年継続的に行われてきた全国規模のアンケート調査とその分析及び各地でのシンポジウムをより発展させるため、過去の結果を踏まえ、より深い研究を実施したい。21年度までの調査の結果、近年の高校生のメンタルヘルスの現状は極めて危機的な状況にあることが明らかとなっている。一方、児童生徒においては、近年、学力低下、各種問題行動(ケータイ依存、いじめ、性行動の早期化、学級崩壊、不登校、自傷行為、引きこもり等)の増加、及び社会性や規範意識の欠落が問題となっている。そこで、高校生のメンタルヘルスが、学習意欲をはじめとする各種活動意欲の低下とどのように関連しているのかを調査することで、今後の家庭及び学校における支援活動に資する情報を収集し、その情報を広く社会に周知していく。
このことを基本として、本事業について検討していきたい。
2)薬物乱用防止事業
昨今マスコミ等でも大々的に取り上げられている薬物であるが、高校生にも身近に水
面下で危険が迫っている現状に対し、引き続き薬物乱用防止の啓発活動を行っていく。
薬物乱用防止パンフレット「うちの子に限って」の編集及び配布、活用について一層充
実を図っていく。
2 活動予定
@ 委員会(協力者会議と併催する場合がある)
第1回 第1回総会後(6月)
第2回 (7月)
第3回 第1回会長・事務局長会議前(9月)
第4回 第2回総会前(2月)
A 薬物乱用防止パンフレット編集委員会
薬物乱用防止事業
第1回(8月)パンフレットの内容、構成、記載データなどの企画会議
第2回(10月)パンフレット製作業者のプレゼンテーションに対する評価
と入札による業者の決定
第3回(11月)パンフレットの校正
(3)進路対策委員会
1 事業名称・事業内容
1)「第4回高校生と保護者の進路に関する意識調査」結果の普及、活用支援
平成21年度に潟潟Nルート社と共同で実施した「第4回高校生と保護者の進路に関する意識調査」からは、保護者と子どもの意識の差、保護者の子どもたちを見守る力の低下など、多くの課題が浮かび上がっている。その結果を一人でも多くの保護者に伝え、現状の改善がなされるように活用を促進していく。
2)進路に関する研究協議
保護者は、子どもたちの進路選択における最も身近で重要な助言者であるべきで
ある。そのために、現代の社会認識をしっかりともち、子どもたちの進路選択のよ
き助勢となるよう研究協議を行う。
3)就職支援のための関係機関への要請活動
就職支援のために、文部科学省、厚生労働省、都道府県市、経済団体等の関係機
関への要請活動(主には文書による要請)を行う。
2 活動予定
@ 委員会
第1回 第1回総会後(6月)
第2回 第1回会長・事務局長会議前(9月)
第3回 第2回総会前(2月)
(4)調査広報委員会
1 事業名称・事業内容
1)「(社)全高P連会報」の企画・編集・発行
・紙面のあり方について検討する。
・フルカラーへの変更及び増頁を行う。
・年3回発行し、発行にあたって企画・編集会議を行う。また、前号の反省を行う。
第67号 平成22年8月15日発行
広く会員に全高P連の活動および「(社)全高P連会報」の周知を図るため、全国大会東京大会においても参加者全員に配布する。
第68号 平成22年12月15日発行
第69号 平成23年4月15日発行
2)全高P連ホームページの活用
・各都道府県市高P連からの単位PTA紹介を月替わりでトップページに掲載する。また、掲載記事および方法について、より充実したものになるよう検討し、同時にHPを会員に周知してもらうための広報のあり方について検討する。
3)全国単位PTA広報紙展示
・ 全国大会東京大会において行う。各都道府県市高P連から2単位PTA出展。展示方法について東京大会実行委員会と連携・協議して行う。また、事前準備について、委員会と事務局で話し合って行う。
4)調査活動
・他委員会の活動状況と合わせて、必要に応じて行う。
2 活動予定
@ 委員会 第1回 第1回総会後(6月)
第2回 第1回会長・事務局長会議前(9月)
第3回 第2回総会前(2月)
第4回 第69号総括および第70号企画・編集会議(4月または5月)
A 全国大会における「全国単位PTA広報紙展示事業」準備、当日活動など
(5) 研修委員会
1 事業名称・事業内容
1)全国大会東京大会、北海道大会、和歌山大会への支援、協力
・ 平成22年度東京大会成功に向けての問題点の最終調整を行う。
・ 平成23年度北海道大会支援のための研究協議をする。
・ 平成24年度和歌山大会の特別第3分科会のテーマを決定する。
2)全国大会運営に関して基本的事項の確認
・ 全国大会のあり方について現状に照らして確認及び必要に応じて検討する。
3)調査研究のまとめ
・ 平成22年度調査研究「キャリア教育とPTA」の成果をまとめる。
2 活動予定
@ 委員会 第1回 第1回総会後(6月)
第2回 第1回会長・事務局長会議前(9月)
第3回 全国大会総括(11月) 必要に応じて
・全国大会のもち方についての現状に合った検討
・分科会のテーマの見直し検討
第4回 第2回総会前(2月)
(6)賠償責任補償制度運営委員会(専門委員会)
1 事業名称・事業内容
1)加入者拡大運動
・ 各都道府県市高P連会長、事務局長を通じて加入者増加についてお願いする。
2)賠償責任補償制度運営のあり方
・ 賠償責任補償制度運営について検討する。
平成22年度は翌年度(平成23年度)以降のことについて具体的に内容を検討す
ることが求められる。
2 活動予定
@ 委員会 第1回 8月上旬
第2回 10月上旬
第3回 11月中旬
第4回 3月上旬
(7)一般社団法人移行準備委員会(専門委員会)
1 事業名称・事業内容
1)一般社団法人化へ向けての諸準備
・ 一般社団法人への移行に必要な事項を検討する。
2)全高P連定款等変更の検討
・ 全高P連の定款及びそれに係る細則や規程について改定を行う。
2 活動予定
@ 委員会 第1回 7月上旬
第2回 9月下旬
第3回 11月下旬
第4回 1月中旬
3.青少年の健全育成及び進路に関する調査研究と啓発活動
(1)調査研究・学習会及び研究会
平成20年度に、文部科学省の「保護者を中心とした学校・家庭・地域連携強化及び活性化推進事業」を委託され、全国共通の調査研究テーマ「世界の親子の絆意識」のもと、全国9地区の地区大会その他で研究発表、シンポジウム等を行い、各地区からの成果を全国大会愛知大会の特別第3分科会に集約し、20年度の紀要としてまとめた。平成21年度も文部科学省の委託事業により全国共通研究テーマ「ネット社会におけるPTAの役割」に取り組み、9地区で研究大会を行い、沖縄大会特別第3分科会に集約した。フィルタリングの問題、バーチャル社会を生きぬく高校生のあり方、保護者の務めは何か等、研究紀要にまとめた。
本年度は、全国大会「東京大会」を中心として、『キャリア教育とPTA』のテーマで、学校や地域に根ざす成果を期して全高P連の活動を活性化したい。
(2)子ども支援事業
事業名:「子どものメンタルヘルス向上支援事業」
全高P連は、平成18年度から4年間にわたり、「子どもを取り巻く人間関係の回復と社会環境の充実事業」を実施してきた。その調査結果から、近年の高校生のメンタルヘルスの現状は極めて危機的な状況にあることが明らかとなった。また、児童生徒においては、学力低下、問題行動(ケータイ依存、いじめ、性行動の早期化、学級崩壊、不登校、自傷行為、引きこもり等)の増加及び社会性や規範意識の欠落が問題となっている。この現状を調査研究し、学習して地域のリーダーを育成することにより、高校生のメンタルヘルスの向上を支援する活動を推進したい。
このことを基本として、本事業について検討していきたい。
(3)財団法人日本宝くじ協会助成事業による「薬物乱用防止パンフレット」の発行
青少年が薬物乱用によって、精神的・肉体的に蝕まれるという危惧すべき事態が残念ながら続いている。昨今、大学生・高校生の間に大麻の栽培や売買が広がっている。また、いわゆる薬物乱用ではないが、プロパンガスなどを用いるガスパン遊びが流行し、爆発事故を起こして生命・身体に危険を及ぼしている。
薬物使用のきっかけは遊び感覚やゲーム感覚、あるいは仲間意識といった軽い気持ちであるケースが目立つ。現代の情報化社会では、麻薬は携帯電話やインターネットを通して、他人に気づかれずに容易に購入が可能である。
本連合会では、これまで予防教育こそが薬物乱用防止のための最良の手段であり、最大の効果をもたらすとの考えのもとに、過去10年間薬物乱用防止活動に取り組んできた。
現在、生徒を対象とした薬物乱用防止教育は徐々に改善されてきているが、保護者一般の薬物に関する意識は、未だ極めて低い状況である。しかしながら、この冊子の配布によって、薬物乱用防止に関する関心が高まり、パンフレットの追加請求が出る学校もある。学校は、毎年、高校生も保護者も1/3ずつ入れ替わる。それ故、この冊子を継続的に作成、配布し、高校生及び保護者に対する薬物に関する意識を啓発していくことは大変重要である。
(4)バイクに関する「3ない運動」について
本連合会は昭和57(1982)年第32回全国大会宮城大会において「バイクの3ない運動」(・免許は取らない ・買わない ・乗らない)の決議文を上げて以来、高校生の尊い命を守るための運動を続けてきた。この間、5年目毎に見直しを図り、最近では平成14年第52回全国大会北海道大会において「3ない運動」推進に関しての宣言を行った。
昭和57年以降、交通社会も、交通安全教育も、さまざまな変容がみられた。3ない運動導入の初期においては、その規制的指導によって交通事故が徐々に減少し、その効果が現れた。しかし、昭和60年代に入って一時低下傾向にあった高校生の交通事故は再び上昇し始め、昭和62年第37回全国大会徳島大会特別決議文では、「親は子どもの要求に負けない」という1項目を加えて「3+1ない運動」として、この運動のさらなる推進を図った。一方、規制だけでは事故は減らないのではとの疑問の中で、「乗せて指導」へ転換した「かながわ新運動」も出てきた。
また、文部省(現文部科学省)からは、交通安全教育に関して幾つかの通知文(昭和56,61年、平成元年)が出され、そこには「『3ない運動』は地域における現実的な対応の一つとして考えられるが、そのような措置だけをもって交通安全対策とすることなく、健全な社会人育成のため交通安全教育を徹底すること」、「二輪車に乗車する生徒に対しては、二輪車の安全運転に関する効果的な指導の在り方について検討し、運転の実技を含む安全指導を計画的に行うよう努めること」等の留意事項も明記された。
このような流れの中で、先の北海道大会では、今後は二輪車のみならず自動車・自転車等を含めての包括的な交通安全運動を積極的に推進する必要があるとし、「高校生の大切な命を守り、生きる力を育てるための新たな運動の展開」という宣言文を承認した。その中で、3ない運動については「いわゆる『バイクの3ない運動』は基本的に引き続き推進する」と謳った。
本連合会は、第57回全国大会埼玉大会において、安全講話を拝聴し、「バイクの3ない運動宣言文」を述べて確認し合った。今後はバイクに限らない交通事情、その他の事故等を広く見渡した「命の大切さ」を考える方向も検討されることになろう。
(5) 高校生の社会参加とボランティア活動の推進
高等学校教育における特別活動の「勤労生産・奉仕的行事」にボランティア活動が位置づけられ、また総合的な学習の時間の配慮事項にも示されて学校教育で実施されているが、それに直接PTAがリンクした活動が多く見られる。日ごろのこうした活動は学校教育支援・協力に極めて適切であり今後ますます増強されることが望まれる。
全国的に単位PTAの活動として、高校生たちとともに展開している。ボランティア活動は自主的であることが重要であるので、任意性を尊重したい。
しかし、本連合会としては、高校生の健全育成に意義のある高校生の社会参加とボランティア活動への積極的参加の推進を図るため、PTAと高校生が中心となって地域でのボランティア活動を行っていく方策を研究する必要がある。また、保護者として自らも進んで社会奉仕活動に取り組む努力が求められるところである。
4.青少年の国際交流
今日、ますます国際化が進展する中で、諸外国の人々と直接交流する機会が増えている。このような時代に対応して、様々な文化と多様な価値観を認め合う優れた国際感覚と広い国際的視野を培い、国際社会に主体的に生きる人間としての資質が求められている。さらに、一人ひとりが世界に目を開き、我が国の発展に寄与するとともに、世界に貢献することが望まれている。
本連合会では、現在、10数県の高P連が主催あるいは共催等の形式で国際交流派遣事業を行っている。本連合会の国際交流に関する活動を活性化するため、各都道府県市の高校生及びPTAの国際交流の現状及び今後のあり方について今後とも研究協議をしていく。また、生徒たちの国際交流に関する諸団体の活動に協力したり、参加したり、後援したりして貢献していきたい。
5.広報活動の充実
(1)「(社)全高P連会報」の発行
本連合会が取り組む活動、掲げる課題についてきめ細かく会員に紹介するとともに、現在各都道府県市高P連が抱える問題、全国的に話題となっている事柄を紹介していく。また、本連合会各種委員会が実施した調査結果等については紙面を通じて報告し、各都道府県市高P連や単位PTA活動の参考に資する。
平成19年9月1日発行の第58号から、新シリーズとして、「青春白書 全国からの
便り―輝く姿がここにある」を始めた。各号に、2都道府県市の高等学校の特色ある教育活動やPTA活動を紹介している。ホームページと重なる面もあるが、生き生きとした諸活動が紙面を明るくし、全国の各高等学校のPTA活動の励みになっていくであろう。当面、シリーズとして継続していく。
また、会報の内容については調査広報委員会が担当しているが、適切な情報を適宜提供していくとともに、PTA連合会間・PTA団体間・関係機関との交流が図られる面も工夫していくことを企画している。
さらに、読みやすくしたり、ビジュアル化を工夫したり、カラー化してPTA活動の活き活きとした面をリアルに伝えたいと考えている。
(2)電子メール、ホームページの活用
平成21年度、メール送信が全国にできるようになった。諸連絡も郵送から少しずつ電子メールに切り替えてきた。本年度も、電子メールによる連絡を一層推進し、時間的、経済的効率化を図っていく。
また、ホームページのもつ速報性、広域性、利便性あるいは双方向性等の特徴を生かしたホームページを目指す。そのために、調査広報委員会の協議を踏まえて、組織的、計画的な運営を図る。
ホームページには、本連合会の活動内容、各委員会における調査結果、理事会・各委員会の活動状況の紹介、各都道府県市高P連のホームページとのリンクあるいはその活動等を掲載する。平成17年度からトップページに「各都道府県市高P連便り」を掲載しているが、好評であり、PTA活動や学校の特色を理解・参考にできるので、今後とも継続する。
(3) (社)全高P連事務局インフォメーションの発行
平成22年度も、原則、月2回の「事務局インフォメーション」の発行により、本連合会の行事予定、活動状況、事務局のお知らせ、関連官庁等に関する情報や資料等を、広報紙やホームページと有機的に関連付けながら情報提供し、事務局間の情報の共有化に努める。電子メール送付を原則とする。
6.団体及び個人の表彰
顕著な業績をあげたPTA、その他の団体・個人、本連合会及び地区活動や都道府県市PTA連合会に対する功労者に対して、第60回全国大会東京大会において表彰する。
7.その他の事業
(1)全国会長・事務局長会議の開催
各都道府県市PTA連合会の会長・事務局長が一堂に会し、事業の進捗状況を報告するとともに、相互の緊密な連携を図るため、当面する課題について協議し、共通理解を図る。また、新たに発生したPTAをめぐる課題についても研究協議していく。
(2)文部科学省等関係諸官庁等への協力者の推薦及び選任
(3)社会教育関係団体との情報交換、連携活動
(4)諸官庁及び社会教育関係団体等に対する後援名義の使用・協賛