平成14年度 事業報告

1.高等学校PTA活動の質的向上に資する研究大会、講演会、研修会等の開催
(ア)全国大会
第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会において、「新・呼吸する教育の大地」をメインテーマとして主会場・旭川大雪アリーナ、副会場・旭川大雪クリスタルホール他8会場で、平成14年8月22日(木)・23日(金)の両日にわたり開催し、これまで蓄えられてきた貴重な教育の財産を掘り起こすとともに21世紀の日本の人づくりを熱く語り合う高等学校PTA活動について研究協議を行った。
(イ)地区大会(9地区)
次のとおり各地区において、各地区高等学校PTA活動を推進するために、各地区高等学校PTA会員が一堂に会し開催する研究大会を助成した。

北海道地区高等学校PTA連合会大会 旭川市 8月21日
東北地区高等学校PTA連合会大 湯沢市 7月4日〜5日
関東地区高等学校PTA連合会大会 水戸市ほか 7月6日〜7日
東京地区高等学校PTA連合会大会 品川区 7月13日
北信越地区高等学校PTA連合会大会 富山市 7月4日〜5日
東海地区高等学校PTA連合会大会 名古屋市 6月19日
近畿地区高等学校PTA連合会大会 京都市 7月2日〜3日
中国・四国地区高等学校PTA連合会大会 広島市 7月8日〜9日
九州地区高等学校PTA連合会大会 津 市 6月20日〜21日

2.高等学校PTA活動に関する調査研究
(ア)高校教育問題について
(1) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会の第1分科会において「高校教育の在り方とPTA活動」をテーマとして基調講演とパネルディスカッション方式で研究協議を実施した。
(2) 第52回記念全国高等学校PTA連合会大会北海道大会の特別第2分科会において「高校生と語る<現代社会をどう生きるか>」をテーマとして親と高校生が大自然のもとで体験的な活動を一緒に行い、ディスカッションを通して、現代社会を同意着るかについて語り合い、どのような挙育が今後必要なのかについて検討・協議した。
(3) 平成14年9月27日(金)文部科学省の主催で同省と全高P連との意見交換会が開催され、高校教育や家庭教育等について活溌な協議が展開された。
(4) 平成14年9月28日(土)伊東市で開催した各都道府県市高等学校PTA連合会会長・事務局長会議において文部科学省生活学習政策局社会教育課長折原守氏「奉仕活動・体験活動の推進について」及び文部科学省初等教育局初等中等教育企画課長辰野裕一氏「新学習指導要領のねらい」についての講話を受け、最新の教育行政について研修し、成果を上げた。
(5) 平成14年11月20日(水)京都市及び平成14年11月28日(木)福山市において文部科学省生涯学習政策局布村政策課長より高校教育問題についての講和を受けた。
(6) 平成14年12月13日(金)グランドアーク半蔵門において中央教育審査議会基本問題部会において田邉会長が「教育基本法」改正に関して意見陳述を行った。
(7) 平成15年3月20日京都市における一日中央教育審議会において渡辺京都府高等学校PTA連合会会長が意見発表を行った。
(8) 平成15年1月15日付『会報第42号』において田邉会長文部雅楽省生涯学習政策局長近藤信司氏と対談を行い、週5日制と学力低下の論議・家庭教育の重要性・教員の資質向上等について意見交換を行った。
(9) 平成15年1月19日(日)大分市において御手洗文部科学次官より「高校教育問題について」講和を受けた。
(10)各県連レベルにおいてPTA会長が学校評議委員となったり、教員採用面接員となったりして開かれた学校運営に参加した。
(イ)進路指導問題について
(1) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第2分科会において「高校生の進路とPTA<自己実現を援助する進路指導>」をテーマとして望ましい進路指導のためにPTAとしてできること、為すべきこととは何かについてパネルディスカッション方式で研究協議を実施した。
(2) 平成14年6月27日「新規高等学校卒業予定者に対する採用促進について」文部科学大臣等に要請書を提出した。【資料2】
(3) 平成14年12月24日(火)「新規高等学校卒業予定者採用促進に対する緊急アッピール」を各都道府県市高等学校PTA連合会会長・進路対策委員長に対して発し、採用促進への取り組みを強化するよう要請した。【資料3】
(4) 平成15年1月26日(日)メルパルク東京において文部科学省初等中等教育局児童生徒課専門職美濃氏の出席を求め、就職対策特別委員会を開催し、採用促進への取り組みを強化する方策について協議した。
(5) 文部科学省初等中等教育局児童生徒課「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究」において亀岡常務理事が意見を開陳した。
(6) 賠償責任補償制度の運営において学校の進めるインターンシップも補償対象とし支援した。
(ウ)生活指導問題について
(1) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第3分科会Aにおいて「高校生の人間形成と個性の伸長」をテーマとして個性を生かし、自分にふさわしい生き方を選択できるように支援するとともに、高校生の望ましい人間形成をはかるため、PTAとして何ができるか、何を為すべきかについて検討・協議した。
(2) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第3分科会Bにおいて「高校生とスポーツ」をテーマとして高校生の健全育成を目指した地域ぐるみのスポーツ活動の在り方や、PTAとして支援の在り方について検討・協議した。
(3) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会においてアンケート調査結果を踏まえてバイクをめぐる三プラス一ない運動に関して新しい『宣言』を行い、二輪車のみならず自動車・自転車等を含めての包括的な交通安全運動を積極的に推進することとした。
(4) 高校生のための「賠償責任補償制度」を平成14年4月1日より発足させ、55万強の加入を見るとともに自転車事故等の加害に対し補償を行った。
(エ)家庭教育問題について
(1) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第4分科会Aにおいて「家庭の役割、地域の役割、学校の役割」をテーマとして基調講演とパネルディスカッション方式で子どもたちの豊かな人間性を育成し、基本的な生活習慣や』社会性などを身に付け、人間形成の基礎を培う上で重要な役割を担う家庭教育を中心に、家庭と学校の役割はいかにあるべきか、そして、家庭と学校をつなぐパイプとしてのPTA活動はどうあるべきかについて研究協議会を行った。
(2) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第4分科会Bにおいて「高校生と食文化」をテーマとして基調講演とパネルディスカッション方式で食卓を通して親子のふれあいや健康的な心身を築く礎となる職について検討・協議した。
(3) 社会福祉・医療事業団(子育て支援基金)の助成を受け「子どもの心を育む家庭教育の充実事業」に取り組み、「家庭について」のアンケートを高校生と保護者を対象に実施し、これを踏まえて5地区(東北・関東・近畿・中国四国・九州)及び中央(東京)でシンポジウムを実施し、家庭教育の充実について協議を行った。その結果を調査研究報告書で書く高校PTA・関係団体に高校生の健全育成の資料として提供した。
(3) 文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課によって企画された「思春期の子供を持つ親」のための家庭教育ビデオ『心の応援歌』の政策に本連合会より渡辺邦子京都府P連会長が企画委員として協力した。同ビデオテープは全高等学校にも配布された。
(オ)高等学校PTAのあるべき姿勢等
(1) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第1分科会〜第4分科会において「青少年のためのPTAとして何ができ、どう活動すべきか」を共通テーマとしてPTAの更なる活性化を目指して研究協議を行った。その結果を「大会会報」に掲載し、各高校PTA・関係団体に高校生の健全育成の資料として提供した。
(2) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第1分科会において国際化・情報化にPTAとしてどのようにかかわるかを検討・協議し、PTAのあるべき姿を探究した。
(3) 男女共同参画推進連携会議に本連合会より渡邉綾子副会長が議員として出席し、男女共同参画社会の実現に向けて内閣府男女共同参画局に協力した。

3.青少年の健全育成及び生涯学習に資する情報の収集及び提供
(ア)バイク等に関する「三プラス一ない運動」について
(1) 平成9年第47回全国大会(山形大会)から5年が経過し見直しの時期となった。このため、』アンケート調査を全国的に実施し、情報の収集を実施した。
(2) アンケート調査の結果を踏まえて、第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会全体会においてバイクをめぐる三プラス一ない運動に関して新しい『宣言』を行い、二輪車のみならず自動車・自転車等を含めての包括的な交通安全運動を積極的に推進することとした。【資料1】
(3) アンケート調査の結果・新しい『宣言』を含めて今日にいたる運動の経過を(財)日本交通安全教育普及協会月刊誌『交通安全教育』442号に掲載し、各県高連を通じてPTA単位に啓発資料として配布した。
(イ)高校生の健康問題について
(1) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会第4分科会Bにおいて「高校生と食文化」をテーマとして基調講演とパネルディスカッション方式で研究協議を行い、その結果を「大会会報」に掲載し、各高校PTA・関係団体に高校生の健全育成の資料として提供した。
(2) 平成15年2月16日の会長・事務局長会議において京都大学大学院医学研究科社会健康医学系選考国際保険学講座の木原正博教授・同木原雅子序助教授を講師として「わが国のHIV感染症流行の現状と展望」をテーマとする講演を聴き、エイズ問題についての研修を実施した。
(2)『(社)全高P連会報』第37号より「高校生のマイビジョン」シリーズを掲載し、高校生の夢を語ってもらうとともに高校生の心の健康の維持に向けて啓発活動を展開している。
また、食生活に関係する議事を随時掲載し、食に起因する新たな健康問題についての啓発を推進した。
(2)財団法人日本宝くじ協会の助成を受けリーフレット「お父さんお母さん 薬物乱用防止はあなたが主役」を作成し(百十万部)、新入生の保護者全員を対象に配布し、薬物乱用防止の啓発に多大の成果を挙げた。
(ウ)高校生の社会参加とボランティア活動の推進について
社会福祉・医療事業団(子育て支援基金)の助成を受け「子どもの心を育む家庭教育の充実」事業に取り組み、「家庭について」のアンケートの設問の中で高校生と保護者を対象にボランティア活動に関する意識調査を実施し、シンポジウムでもこれを取り上げるなどして啓発活動を推進した。その結果を事業完了報告書にまとめ、各高等学校PTA・関係団体等に高校生のボランティア活動のための資料として提供した。

4.青少年の国際交流
(1)伊東市(静岡県)に置ける会長・事務局長において子が幸久氏(久留米大学法学部国際政治科教授)の「アフガニスタンの情勢〜教育問題を中心に」と題する講演で教育支援のあり方を初めとする多角的な研修で、国際的視野を広めることができた。
(2) 第52回全国高等学校PTA連合会大会北海道大会特別第1分科会において「国際化・情報化とPTA活動」をテーマとして基調講演とパネルディスカッション方式でこれからの国際化・情報化社会に生きていくことのできる人間を育てるために、学校や家庭、そしてPTAがどう積極的にかかわって行くべきか研究協議を行った。
(3) 平成15年3月28日(金)及び29日(土)国立オリンピック記念青年センターにおいて国際交流委員会の主管で国際交流高校生サミットを開催した。

5.広報紙等の刊行
(ア)「社団法人全国高等学校PTA会報」の発行
調査広報委員会が編集・発行を担当し、本連合会の活動状況を中心に各県高P連「会報」から記事の転載等を工夫し、多くの会員の皆様に読まれる会報作りを目指し、各県連を通じて単位PTAへ5部ずつ配布を推進した。
平成14年度は、 第41号を10月15日・第42号を1月15日・第43号を4月15日に発行し、さらに第44号を7月15日に発行を予定している。
(イ)「事務局インフォメーション」の発行
本連合会の諸活動や各委員会における調査研究結果及び理事会・各委員長に関する状況等について本部事務局より各都道府県市県連事務局宛情報提供を随時行った(述べ26回)。
(ウ)本部事務局及び各都道府県市県連事務局間のネットワーク化の推進
前年に引き続きホームページとeメールの活用による適時情報交換のできる体制確立につとめ本部より補助金申請23県連、メールアドレスの登録36県連の実績を得ている。
これを活用して本部事務局と各都道府県市県高P連事務局間の情報交換を実施している。
(エ)その他の広報について
(1)平成14年度総会資料(平成14年6月28日) 本部事務局
(2)第52回全国高等学校PTA連合会大会要項 第52回全国大会実行委員会
(3)第52回全国高等学校PTA連合会大会会報 第52回全国大会実行委員会
(4)調査研究紀要・平成14年度『高校生と語る<現代社会をどう生きるか>』 研修委員会
(5)『お父さんお母さん薬物乱用防止はあなたが主役』パンフレット 健全育成委員会
(6)『子どもの心を育む家庭教育の充実』報告書 健全育成委員会

6.顕著な業績をあげたPTAその他の団体及び個人の顕彰
52回全国大会において、PTA活動で顕著な業績をあげたPTA84団体及び88名の方に表彰状を贈り顕彰を行った。また、本連合会の運営等に多大の貢献をした34名の方に感謝状を贈り顕彰を行った。

7.その他本連合会の目的を達成するために必要な事業

社会変革に対応したPTA活動の連絡・運営に資するために、次のことを行った。
(ア)(社)全国高等学校PTA連合会会長・事務局長会議の開催
(1)平成14年9月28日(土)に静岡県伊東市において開催し、各委員会活動報告・全国大会・高校生の総合補償制度・薬物乱用防止啓発活動などの問題について協議と情報交換を行った。
また、映画「伊能忠敬」と「DRUG」の2本を特別推薦映画とすることに決定した。
(2)平成15年2月15日(土)に沖縄県那覇市において開催し、各委員会活動報告・全国大会・組織改革と事務局体制強化などの問題点について協議と情報交換を行った。またT「エイズの過去・現在・未来〜大切な学校、親・大人の役割」及びU「日本人は南から来たか?」について研修した。

(イ)文部科学省との協力者としての連携活動
「大学への早期入学及び高等学校・大学間の接続に関する協議に係る委員」として理事・進路対策委員長蓮沼俊之が協力した他、3氏が4分野で協力者委員などとして活躍した。

(ウ)社会教育関係団体と情報交換及び必要に応じての連携活動
田邉会長が「財団法人 全国高等学校体育連盟」理事を委嘱された他10団体と関わった他、亀岡常務理事・小林功雄理事が各種委員として活動した。

(エ)パプリック・オピニョンの要請
教科用図書検定調査審議会会長より「教科書制度の見直しについての意見について」要請された他の文部科学省や内閣府等から延べ7件の要請があった。

(オ)後援・協賛名義及び協力要請承認等
延べ、12件の「後援名義」承認等計32件であった。

以上